犬を飼い始めて悩む人が多いのがフード選び。
ショップで迎える、ブリーダーさんから迎える、保護犬を迎えるなど飼うきっかけは様々ですが、最初のフードは基本的に「今まで食べていたフード」を引き継ぐ場合が多いと思います。
ではその後は?どうやって何を基準に選んだらいいの?と初心者の方は分からないですよね💦
私もそうだったので、ここでは私なりのフード選びのヒントを紹介したいと思います!
見た目だけの高たんぱく配合に注意
一見良さそうなフードに見えるけど…
高たんぱく低脂肪なフードを選ぶ時、まずチェックするのは原材料です。
製品の裏や横に必ず表記してあります。
※下記の表は架空のものです
原材料 |
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とうもろこし、脱脂米糠、コーングルテンフィード、チキン生肉、小麦ふすま、エンドウ豆、大豆、サツマイモ、ニンジン、ひよこ豆、ブロッコリー、ジャガイモ、アルファルファ、鶏脂、乾燥全卵、サーモンオイル、緑イ貝、ミネラル(硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン、無水ヨウ素酸カルシウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE) |
まず主原料をチェック。
基本的にドッグフードは配合割合の多い順番に記載してあるので、先頭3つくらいまでは「肉」が記載してあるものがいいです。
例えば上記の場合、フードに含まれる一番多い原料はとうもろこし等の穀類となっていて、4番目に肉(チキン)となっています。
肉食の犬にとってはちょっと厳しい内容ですが、もうひとつ注目なのは豆類の多さです。
高たんぱく低脂肪な食事が理想とは言え、肉類だけでたんぱく質の割合をあげようとするとコストがかかります。
いわゆる4Dミートや肉類の副産物を混ぜれば低コストかつ高たんぱくな配合に出来ますが、ペットブームと相まって消費者意識も高まり、それらは避けられる傾向にある昨今、かわりに見られるのはこの「豆類」の配合です。
豆類の配合はグレインフリー(穀物類を入れない)フードの人気の高まりとともに増えています。
たんぱく質確保と穀物のかわりのつなぎや炭水化物源として利用しやすいからです。
肉食の犬は野菜や豆類の消化は苦手とされています。
草食動物が何度も咀嚼したり、体に対してとても長い腸(消化器官)を持っているのは、それだけ主食の草が消化吸収しにくいから。
草食動物は体長の10倍以上の腸がありますが、肉食動物は体長の4倍ほど。
少しだけ雑食傾向の犬は5倍~なので、野菜や豆類の与えすぎは負担となります。
そして犬に必要なのは「動物性たんぱく質」であって「植物性たんぱく質」ではありません。
一見高たんぱくなフードに見えても、実は「植物性たんぱく質」が主の場合はちょっと注意が必要です。
理想なのは配合割合が分かるフード
もうひとつ注意したいのは、その配合割合です。
例えば上記と同じ原材料で、今度は1番目に「肉」が記載されていたとします。
原材料 |
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チキン生肉、とうもろこし、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま、エンドウ豆、大豆、サツマイモ、ニンジン、ひよこ豆、ブロッコリー、ジャガイモ、アルファルファ、鶏脂、乾燥全卵、サーモンオイル、緑イ貝、…以下省略 |
こう書いてあったら主原料は「肉」だと思いがちですが、配合割合が書いてないので何とも言えないのが実際のところ。
例えば以下のように記載があれば安心です。
原材料│配合割合表記ありの場合 |
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チキン生肉(65%)、とうもろこし(7%)、脱脂米糠(7%)、コーングルテンフィード(7%)、小麦ふすま(5%)、エンドウ豆(2%)、大豆(2%)、サツマイモ(2%)、ニンジン(1%)、ひよこ豆(1%)、ブロッコリー(1%)、ジャガイモ(1%)、アルファルファ、鶏脂、乾燥全卵、サーモンオイル、緑イ貝、…以下省略 |
もしこのような感じに書いてあったらこのフードの主原料は「肉」であると判断できます。
しかし割合が書いてない場合(もしくはHPなどで記載がない場合)、同じ原材料でも下記のような事もありえます。
原材料│配合割合の表記がない場合ありえる内容 |
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チキン生肉(15%)、とうもろこし(15%)、脱脂米糠(15%)、コーングルテンフィード(12%)、小麦ふすま(12%)、エンドウ豆(12%)、大豆(10%)、サツマイモ(2%)、ニンジン(1%)、ひよこ豆(1%)、ブロッコリー(1%)、ジャガイモ(1%)、アルファルファ、鶏脂、乾燥全卵、サーモンオイル、緑イ貝、…以下省略 |
こうなると配合割合は「穀類>豆類>肉>野菜」となり主原料は「穀類」となってしまいます。
これはフードの表記ではよく用いられるトリックなのかもしれません。